■イベントCG■

【マクシミリアン】
「お前はじきに、あの鳥籠に入れられる羽目になるだろうね」
マクシミリアンは冷ややかな声で断言する。
【マクシミリアン】
「前にも言ったと思うけれど、ツインヴァッハもロアクリストも、この世界を守るためならば、お前の意志がどうであっても構わないはずだ」
【マクシミリアン】
「リーベを生むアリシスさえ手に入ればいい。
お前が故郷や両親を想う気持ちを疎み、排除しようとしてくるだろう」
【瑠奈】
「そ、そんなことありません!! 双子ちゃんも、ロアクリストのみんなも……そんな酷い人達じゃないです!!」
湧き上がった感情を、正面からマクシミリアンにぶつけた。
それを受けた彼の瞳が、すっと細められる。
マクシミリアンはゆっくりと近づき、腕の中へ囲い込むように、バルコニーの壁に手をついた。
【瑠奈】
「……っっ?!」
背中が壁に押さえつけられる。
じっと見詰められた瞳に縛られ、身動きが取れない。
逃げ道を奪われて、私は息を飲む。
【瑠奈】
「……マ、マクシミリアン。どいてください」
【マクシミリアン】
「断る」
彼の瞳が鈍く光って、私の瞳を射抜く。
【マクシミリアン】
「忠告だ、瑠奈。神の意志に従う奴らは平気で裏切る。そして必ず、お前を不幸にする」
迷いのない言葉がすぐ側で紡がれた。
私の指先が、心を満たそうとしている不安に小さく震える。
戻る
-(c)WillPlus/icingCandy-