『Bloody Call』
■イベントCG■

【双葉】
「あっ――!」
唐突に顎をつかまれ、無理矢理顔を上げさせられる。
倣岸な光をたたえた瞳が、私の顔を真っ直ぐに見つめてきた。
まるで品定めでもするみたいな不躾な視線で、私を射すくめながら――。
【ジン】
「……ふん、なるほど」
そう呟く唇が、わずかに綻んだ。
私を屈服させることで、『フライコール』をもその手中に収めたつもりでいるのだろうか。
彼に他意はないのだろうけど……
その無遠慮な目つきには、苛立ちを覚える。
だけど、目をそらしたら敗北を認めるようで癪だったから――
私は真っ直ぐに彼を睨み返す。
……あれっ?
その時、ふと違和感を覚えた。
少し離れた所からじゃ分からなかったけど、この人、もしかして――。
そう思った瞬間、顎にかかっていた手が唐突に離れる。
そして……。
【ジン】
「……その娘は、実験棟の空き部屋にでも閉じ込めておくことにするか。
時期が来るまでな」
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